エステティシャンが教えるコスメジプシーにならない化粧品の選び方〜美容液とクリーム編〜

美容液とクリーム

美容液、そしてクリーム!

実は、乳液と美容液の違いは意外とあいまい。特に定義も無いのですが、油性成分と水溶性成分を乳化して、とろみのついた白濁した化粧品は化粧品メーカーの言い方次第。
ひと昔前に比べると乳液を使用して美容液も重ね、さらにクリームをつけるという方は減ってきているようですし、化粧水⇒美容液⇒クリーム、で充分でしょう。美容液には乳化タイプのものも有りますが、水溶性や、紛体に水分を混ぜ合わせる物、ジェル状の物と必要に応じて形状は様々です。必要に応じてというのは肌質やトラブルに応じてという事ですから、お肌に悩みを抱えている方は、美容液は是非取り入れたいですね。
美容液をしっかり浸透させクリームでふたをする。そんなイメージです。 

美容液の役割って何でしょうか?

お伝えしたようにきちんと洗顔し、化粧水で角質を柔軟にして、次に入る成分(水溶性でも油溶性でも)を受け入れられる態勢になったお肌に浸透させるのですから、美容液はお料理で言えばメインディッシュです。ここはきちんと自分に必要な成分を選択しましょう。宣伝に惑わされ“何となくよさそう”という感覚だけで購入していませんか?まずは自分の肌に何が必要か、何が足りないか理解することが大切。
先程トラブルに応じてと申し上げましたが、ここでトラブル別の代表成分を上げてみましょう。

  • ニキビ…ビタミンC・イソフラボン・サルチルサン・甘草
  • しみ …ビタミンC・フラーレン・プラセンタ・トコフェロール
  • 乾燥…コラーゲン・ヒアルロン酸・トコフェロール・セラミド
  • 老化肌…ビタミンC.E・プラセンタ・フラーレン・イソフラボン
  • しわ…ビタミンK・レチノール・セラミド・コラーゲン(アミノ酸)

 

ほんの一部ですが、美容液を選ぶときの参考にされてみてはいかがでしょうか?
たいていの方は悩みが一つに絞れない方が多いのですが、例えば、ビタミンCはシミにもニキビにも老化肌にも効果的です。美白やアンチエイジング成分は世の中にたくさん有りますが、化粧品成分の代表格で、ビタミンCほど安価で優秀な成分はありません。形状も水溶性、脂溶性、と様々で浸透型ビタミンCの開発もされています。
ただ、ビタミンCは高濃度であれば有るほど乾燥を招くという事と、酸化しやすいという難点があります。
そのために、1週間分づつだったり、その都度、自分でビタミンCの粉とローションを混ぜ合わせて使用するタイプの美容液もあります。

その他、フラーレンというのは最近、抗酸化、アンチエイジング成分として大変人気です。
老化や疲労の原因でもある活性酸素(フリーラジカル)を除去、吸収する力がビタミンCの何倍もあり、しかも浸透技術によって肌の中で作用してくれるのでこんなにうれしい成分はありません。但し、原液が1リットル数百万もするほど高価ですので、フラーレン入り美容液は30ミリ~40ミリ入りで1万5千円を超える価格になってしまいます。因みに美容液に入っているフラーレン濃度は1%以上入っているとラジカルスポンジマーク(サッカーボールの様なマーク)がボトルまたは箱に書いてあります。逆に言えばフラーレンとうたっていてもラジカルスポンジマークが無い商品は1%濃度以下という事なのでその効果はいかがなものでしょうか…?

有効成分の濃度

少し話はそれますが、濃度のお話しついでに化粧品に添加されている有効成分の濃度について少しお伝えします。よく化粧の表記の中でコラーゲン100%使用とか、ヒアルロン原液などの記載を見かけますが、例えば浴槽いっぱいの水にコラーゲン原液が耳かき一杯入ったとしてもコラーゲン100%使用、またはヒアルロン原液使用と表示することができるのです。
要はコラーゲン100%の原液がその商品に何パーセント含有されているかが問題なのですが、一般消費者には解りません。あくまで目安ですが、原液に近いものはプラセンタや、コラーゲン、ヒアルロン酸、レチノールどれをとっても常温保存は難しく、常温保存可能な濃度で安定剤添加の商品でも価格帯は1万5千円程度が標準と考えていいでしょう。ちょっと高くてつらいという方なら、アイクリームや口元などのピンポイントケアとしてプチ贅沢はいかがでしょうか?良いものはそれでもやはり効果は上がります。

 

クリームの浸透性

美容液とクリーム今回のコラムの中で度々浸透、吸収とお伝えしてきましたが、ほとんどの化粧品というのは肌の最表層の角質(0.02ミリ)にまでしか働きかけません。
コラーゲンや、エラスチン、ヒアルロン酸が存在するのはその10倍以上も奥深くなので表面に塗ってもその真皮層には届きません。
一部、ナノ化と言って分子を小さくして肌に入れる方法や、疑似肌細胞の構造(リポゾーム)で肌に浸透させる方法、油溶性成分は一部浸透し、DDS効果と言いますが、必要に応じて浸透性の高い化粧品の使用も効果的です。
ただ、肌の表面にふたをするクリームとして考えると、むしろ浸透せずにあえて肌表面にきちんと留まって肌内部を守る役割の化粧品もあるのです。
ですから、美容液は自分の悩みに適した成分がきちんと入っているか。または働きかけたい場所によっては浸透技術が使われているか。
クリームも悩みに応じてなのですが、どちらかというと美容液成分を逃がさない。または皮脂膜の役割をはたしてくれる。ただ、オイリー肌でしたら油性成分が少な目(軽いホイップされた感じ)ドライ肌でしたら油性成分が多め(粘土状)と選択していくとよいでしょう。 

化粧品の価格

こうして化粧品の内容を見ていくとやっぱり高いものを使った方がいいの?と思われますが、自分自身の肌を知ることが一番無駄使いしない秘訣です。もちろん、高価な化粧品は有効成分濃度が高いという確率は高いですが、メーカーによっては40グラム10万円という素晴らしい夢のクリームもあります。ただし、果たしてどれだけの方が10万円のクリームを使いつづけることが出来るでしょうか?私の長年の経験から考えると、美容液、やクリームは売価で1万円前後を目安にすれば充分だと感じます。逆に安価な化粧品を買って使い切らないうちに、次々購入し結局かえって高いものにつき、何が良いのか解らない。という方も多いはず。そんな事にならないようにいつもお肌と向きあい、乾燥はないか、くすみは出ていないか等々日ごろからお肌と是非向き合ってみてくださいね。


上岡優子プロフィール 

上岡優子

  • ・AEA 日本エステティック業協会 認定講師
  • ・シデスコ インターナショナル エステティシャン
  • ・AEA インターナショナル エステティシャン
  • ・株式会社トラストウィングス 美容顧問 http://www.trustwings.com/
  • ・株式会社U・T・P 美容顧問 http://www.utp.co.jp/
 

2014年11月10日

カテゴリー : ブログ